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2009年12月号

NEC 企業ネットワークソリューション事業本部長
保坂岳深氏
UC基盤Sphericallに手応え
クラウド対応も販売店とともに

今年5月に投入した次世代UCソフトウェア「UNIVERGE Sphericall」で
業務連携を実現して新領域に踏み出したNEC。
一方、従来の「UNIVERGE SVシリーズ」
「UNIVERGE Aspireシリーズ」ビジネスでは、
「FMC」をキーワードに展開している。
企業ネットワークソリューション事業本部長の保坂岳深氏に戦略を聞いた。

Profile

保坂岳深氏
(ほさか・たけみ)
1980年4月日本電気入社。2003年10月電力・公益ソリューション事業部長、04年4月キャリア・プロバイダー事業部長、06年4月企業ネットワークソリューション事業部長を経て、09年4月に企業ネットワークソリューション事業本部長に就任。現在に至る

今年度上期の決算を発表されたばかりですが、企業ネットワークソリューション事業本部の現状を教えて下さい。

保坂 1年前からの厳しい市況は変わっていませんが、減速感は弱まってきました。そうしたなかで当事業本部は上期の目標を達成することができました。早い段階からの構造改革の成果と、国内・海外の営業の頑張りによって、ようやく底を打ったと実感しています。

具体的に、どのような取り組みをしたのですか。

保坂 1つは組織をスリム化し、事業本部と国内外の営業との間で販売目標の共有をしっかりとできるようにしました。もう1つは、レガシーからIP化へのマイグレーションシナリオを描きました。今年に入って特に海外でこうした取り組みの成果が出ており、大型の案件も獲得できるようになっています。当社のグローバルでのシェアは現在9%台ですが、2桁シェアを目指し再スタートしました。

「チームNEC」でお客様を支援

日本の企業ネットワーク市場の現状をどう捉えていますか。

保坂 従来は「情報はPC」「コミュニケーションは電話」というように、「I」と「C」それぞれのシステムが垂直統合され、拠点間を「点と点」で結ぶものでした。それが「ICT」という一体のサービス基盤に変化し、広域、つまり「面」で利用する形態に変わってきています。このため、単にPBXのリプレースというだけでは商談が進まなくなっています。
 高度なITシステムと連携するユニファイドコミュニケーション(UC)の世界に一気に置き換えるよりも、例えばテレビ会議/インスタントメッセージのような身近な所からのニーズが多くなっており、徐々にIP化に伴う市場拡大のチャンスが増えてきています。
 IPの普及率を見ると、当社の大手企業や自治体のお客様では、昨年度の出荷ベースで約85%がIP化しています。こうしたお客様はIP化の次のステップでアプリケーション連携をやろうとしています。
 一方、中堅・中小企業のIP普及率は昨年度末で約10%強でした。今年になって約20%程度までアップし、不況を脱すればこれからますます上昇が見込まれます。
 つまり、私たちNECが考える本格的なUCの世界はこれから拓ける展望が見えてきたというのが、国内市場の現状ではないでしょうか。

そうした状況のなかで、どのような方針で企業ネットワーク事業に取り組んでいきますか。

保坂 当社では「OneNEC」として社内の部門の壁を越えた活動をしていますが、企業ネットワーク事業は販売店様や開発パートナー様との連携した活動であるため、「チームNEC」を合言葉にお客様をバックアップしています。
 具体的には、お客様の「競争力強化」、お客様の「安心・安全」な業務遂行のお手伝い、お客様のオフィスの「環境負荷軽減(エコ)」の3つのキーワードを挙げており、それらを「イノベーション」で実現していきます。
 ポイントは3つのキーワードがそれぞれ独立しているのではなく、「&」で結びついている点で、それがNECの強みだと思っています。例えば、お客様はコストダウンのような「競争力強化」だけでなく、「安心・安全」も「エコ」も求めるようになっていますよね。そうしたニーズに応えていくには、どれか1つではなく、すべてを提案できないとお客様を満足させることができません。

お客様の資産を活かし発展

UC関連では、今年5月に次世代UCソフトウェア「UNIVERGE Sphericall」(スフェリコール)の出荷を開始しました。この半年の取り組みと成果は。

保坂 住民への遠隔相談サービスなどに利用したいという自治体様からのニーズがあり、いくつか商談が進んでいます。ちょうど投入時期に新型インフルエンザの問題が発生してテレビ会議が注目されていますが、災害対策用に「UNIVERGE Sphericall」を導入したいという案件もあります。遠隔相談の仕組みが応用できるので、そのような横の拡がりが出てきています。

企業への導入状況はいかがですか。

保坂 NECはSphericallを、電話を基本領域とした「UNIVERGE SVシリーズ」とは違って、業務システムと連携させて新たな領域にビジネスコミュニケーションを拡大させる製品と位置づけています。
 業務システムとの連携を効率化させるためのAPIの整備も完了し、これから本格的に連携ソリューションを立ち上げていくところです。
 業務システムとの連携を考えるうえで重要なポイントは、一気に全面的なリプレースを促すのではなく、お客様の既存の資産を活かし、地続きでUCを活用したシステムに発展していくことだと思っています。UC導入のために業務システムまで一新するということはできません。当社のシステムは、例えば既存のEメールや携帯電話を活用するなど、ユーザーが「これもUCなの?」というくらい身近なところから始めることができるのです。

Sphericallの販売施策はどのように考えていますか。

(聞き手・土谷宜弘)
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