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Interviewインタビュー

2015年10月号

UC市場のシェアトップを目指す
パートナー連携進め付加価値拡大

丸井武士氏

丸井武士氏
(まるい・たけと)
1985年3月中央大学理工学部卒業。同年4月OKI入社。2003年10月IPシステム企画開発本部IP企画開発第三部長。05年4月情報通信ビジネスグループIPシステム開発本部IPソリューション部長。08年10月OKIネットワークス出向、事業本部ソリューション第一部長。10年10月ネットワークワンストップセンタSE部長。11年3月OKI復職。同年4月通信システム事業本部企業ネットワークシステム事業部ネットワークワンストップセンタ長。14年4月通信システム事業本部企業ネットワークシステム事業部長(現任)

沖電気工業
企業ネットワークシステム事業部長
丸井武士 氏

企業ネットワークシステム市場が回復傾向にあるなかで、沖電気工業はPBX/ビジネスホンやコールセンターをコアに、ビジネスを積極的に展開している。企業ネットワークシステム事業部長に就任した丸井武士氏に、「変革と継承」のコンセプトを具現化する「C3&S(シーキューブス)」を打ち出し特約店やパートナーとの連携の強化を狙った新たな戦略について尋ねた。

今年4月に沖電気工業(以下、OKI)の通信システム事業本部企業ネットワークシステム事業部長に就任されましたが、企業向けの通信機器・ネットワークシステム市場全般の状況をどう捉えていますか。

丸井 OKIがユニファイド・コミュニケーションとして取り組んでいる分野には4つの市場、(1)PBX/ビジネスホン、(2)コールセンター、(3)会議システム、(4)メールやチャットなどのコラボレーションが含まれていますが、いずれも順調です。この2〜3年は毎年、コンスタントに成長しています。
 PBXはリプレース需要が動いています。ただ、爆発的に増加しているわけではなく、横ばいながら微増している状況です。
 そして、コールセンターには新しい動きがあります。
 まず、労働人口が減少していく中で、企業はコールセンターをフルに活用した営業活動を行いはじめています。
 また、SaaSのニーズが高まっています。SaaS型のコールセンターは従来、小規模な環境やBCP対策で利用されてきましたが、今年度は数百席を超える大規模な環境でも利用する案件が出てきています。
 会議システムでは、これからはタブレットなどモバイルデバイスを活用したWeb会議が伸びると見込んでいます。ここはOKIとして積極的なビジネス展開ができていませんので、当社の課題だと認識しています。
 最後のコラボレーションは大きく期待している市場で、コラボレーションツールとPBXを連携させていくことがとりわけ重要だと考えています。

パートナー開拓で今後に期待

OKI全社および情報通信分野のビジネス状況を教えてください。

丸井 全社的に業績は良く、特にATMや社会インフラが好調です。この流れは今年度まで続きそうです。
 社会インフラは、全国展開している消防デジタル無線でアナログからの切替案件が直近では多くありました。地方の案件では、地場の販売特約店に工事などの現場作業で支援していただいているため、それらの方々の売上にもつながっていると思います。
 情報通信では、12年度と13年度に出したPBXの新商品の影響もあり、リプレース案件がスムーズに進み、販売セット数も順調に伸びています。
 コールセンターは、14年度は新商品を出した直後で延期された案件があることから、今年度は非常に良い結果を出せるのではないかと見込んでいます。
 ビジネスホンのSOHOクラスは、PBXと販売チャネルが異なり、販売特約店よりもパートナーが主になりますが、良好な関係を継続できています。従来のパートナーに加えて、新たなパートナー開拓も成功しつつあり、今後に期待しているところです。

日本の社会は少子高齢化、介護離職、女性活用などの課題に直面しており、「働き方変革」「ワークスタイル変革」が大きいテーマになっています。

丸井 モバイルデバイスの普及により、ワークスタイルは確実に変化しています。さらにダイバーシティーとして、人種・国籍・性・年齢などを問わずに人材を活用する機運が多くの企業で高まってきていると思います。
  ワークスタイル変革では、どのように「個」の力を活躍させられるかがポイントになるのではないでしょうか。行動意欲や考え方は一人ひとり異なりますので、その人たちがそれぞれ自分に合った形を見出して能力を発揮できるツールを提供していくことが、我々の仕事ではないかと考えています。

臨場感を提供できるUCツール

ワークスタイル変革に向けて、今後、どのようなツール提供を展開していく予定ですか。

(聞き手・土谷宜弘)
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