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2003年6月30日 発行


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<Trend Watch>
【IP電話】加入者間無料、一般電話とも格安通話の050サービス


 一般的には、ISPを含めた通信事業者各社が提供しているVoIP技術を使った電話サービスを指す。1995年ごろから始まったPC間での「インターネット電話」とは意味合いを異にする。両者について、ITUや総務省では次のように定義している。
IP電話:ネットワークの一部または全部においてIPネットワーク技術を利用して提供する音声電話サービス
インターネット電話:IP電話のうち、WWW等のアプリケーションに利用されているものと同じIPネットワークを利用するもの。
 つまり、IP電話は、通信ルートが不明確なインターネットを使わず、通信事業者が管理するIPネットワーク上で提供されるサービスということになる。また、今話題となっているIP電話は、正確には“ブロードバンド”あるいは“加入者系”という接頭語が付く。2001年4月にフュージョン・コミュニケーションズが開始したサービスのように、両端のアクセス回線に一般電話網を使う“中継系”のIP電話サービスもある。
 IP電話の普及促進策の一環として、一般加入電話との相互通話を可能とするために(一般の電話機からIP電話あてにダイヤルできるように)、IP電話専用に「050」で始まる11桁の番号(050-CDEF-GHJK)が割り当てられた。
併せて、番号取得の条件として、(1)端末間における総合音声伝送品質=R値が50を超え、(2)端末相互間の平均遅延時間が400ms未満――これらを95%の確率で満たすことという通話品質に関する条件も設けられた。
 現在提供されているIP電話サービスは、「加入者間は通話料無料」「一般加入電話への発信も安価(概ね国内一律3分8円以下)」がセールスポイントになっている。ただし、従来からの電話サービスと比べると、課題もいくつかある。
 まず、接続先が限定されること。050番号本来の主旨である一般加入電話との通話は、発信はできるが着信ができない(各事業者は、従来からの一般電話回線を併用する形で着信を可能にしている)。これは、NTTの交換機側で050番号を識別しIP電話事業者に振り分ける機能がないため。NTTでは今年夏頃をめどに、この機能を追加する予定だ。加えて、携帯電話網との相互接続が実現できていないため、大半のサービスが携帯電話との発着信を「予定」としている。
 加えて、050番号を取得した事業者間でIP電話網の相互接続がなされていないため、IP電話同士なら誰でも接続できるという状況になっていない。ただ、KDDI、日本テレコム、パワードコムの3社が6月24日、相互接続の実現に先鞭を付けたことで、今後、他の事業者へも輪が広がることに期待が持たれている。



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