NTTドコモの「PASSAGE DUPLE」を皮切りに、KDDI/auやソフトバンクも相次ぎワイヤレスIP電話、モバイルセントレックス・ソリューションを展開。オフィスの無線LAN構築案件が急増すると期待されています。
 しかし、企業1社ごとに異なる環境条件やニーズに対応しつつ快適な無線通信環境を構築するには、さまざまなノウハウが必要です。特に端末やアクセスポイントの台数が増えると、設計・工事はどんどん難しくなります。実際、市場拡大の機運とともに、「VoIP通信を含む工事テクニックの解説書が欲しい」との声が高まっています。
 本書はこうした期待に応えます。多くの現場で積み上げた工夫を図解で満載。特に、ワイヤレスIP電話の導入に不可欠なセキュリティ設定と、置局設計に重点を置きました。全くの初心者から上級エンジニアまで活用できる初の実践解説書です。誰も書いたことのないノウハウを身に付け、ネットワーク構築ビジネスを大きく広げてください。
2006年9月 著者

お買い求め方法はこちら ↓

モバイルインターネット要覧表紙 モバイルインターネット要覧表紙
初心者でも無線LANのシステム設計をゼロから学べる
約250点に及ぶ図解と身近な例えでスンナリ理解
ワイヤレスIP電話の第一人者がノウハウを余さず公開
多数の実例で検証された実践技術を懇切丁寧に解説
SOHOから大型オフィス、店舗の公衆無線LANスポットまで網羅
特に難しい大規模な置局設計と、セキュリティ技術を重視
システム提案と導入検討ユーザーの両サイドで活用できる
通信SEはLANの仕組み、ネットワークSEはVoIP技術を習得できる
導入製品の機種選択に指針を提供
「つないで終わり」ではなく、セキュリティや通話品質もアップ
既設システムの問題点も晴れて解決
通信SEやネットワーク管理者の新人教育に最適!
■本書の概要
定 価
本体3,100円
(税込3,255円・送料別)
体 裁
A5判・並製
約320ページ
図版点数
約250点
分 類
E1-02 無線LAN /
電気通信・無線IP電話
ISBN4-89797-675-8

主な内容

第1章 無線LANとモバイル通信の基礎
1-1 無線LAN接続の基本
1-1-1 802.11a/b/gの違いはFM/AMラジオと同じ
1-1-2 802.11の周波数は2.4GHz帯と5GHz帯
1-1-3 帯域内のチャンネルを合わせる
1-1-4 5GHz帯の利用バンドは新旧交代中
1-1-5 5GHz帯でのチャンネル設定方法
1-1-6 アドホックモードとインフラモード
1-1-7 高速化する802.11a/b/gの通信方式
1-1-8 802.11nでは複数アンテナを同時利用
1-1-9 接続先ネットワーク名を示すESSID
1-1-10 アクセスポイント1台から複数台への拡張
1-1-11 入場管理と内部ガードの二重鍵
1-1-12 代表的な認証方式と暗号化方式
1-1-13 無線LANの設定はテレビと同じ
1-2 VoIP接続の基本
1-2-1 身近な付加価値を提供するVoIP
1-2-2 音声を符号化するコーデックの原理
1-2-3 携帯電話の登場で狭帯域用コーデックが発展
1-2-4 高音質コーデックの基本形
1-2-5 VoIP時代ならではの技術発展
1-2-6 LANに音声を通す際の課題とQoS
1-2-7 QoSの基本は優先制御・帯域分割・時分割
1-2-8 外出時の時間調整の考え方がQoSに役立つ
1-2-9 LAN経由で通信を制御するVoIPプロトコル
1-2-10 端末側プロトコルの代表はSIP・H.323・MEGACO
1-2-11 SIPでの作業分担と機能名
1-3 携帯電話を含む無線通信技術の動向
1-3-1 モバイルワイヤレスの広がり
1-3-2 IEEE国際標準の動向
1-3-3 広義の無線LANが携帯電話と融合
1-3-4 固定通信とモバイルの融合=FMC
1-3-5 モバイルワイヤレス時代のサービス
1-3-6 無線LANも取り込む通信サービスの統合化

第2章 無線LAN工事の実践テクニック
2-1 アクセスポイントのLAN接続
2-1-1 基本は登山と同じ3ステップ
2-1-2 車線を守るように基地局を接続
2-1-3 基地局のギガビットイーサ接続
2-1-4 サーバーやプリンタの配置テクニック
2-2 置局設計とチャンネル割り当て
2-2-1 基地局2台の基本配置パターン
2-2-2 2台の最適配置は1台の特性把握から
2-2-3 基地局3台のチャンネル割り当てパターン
2-2-4 4台以上の基地局へのチャンネル割り当て
2-2-5 上下階の関係に配慮した配置
2-2-6 さらに多数の基地局を使うとき
2-2-7 WDSとメッシュネットワーク
2-2-8 実際のネットワーク構築
2-2-9 2.4GHz帯と5GHz帯の特徴
2-3 一歩進んだ工事テクニック
2-3-1 LAN1本で給電まで済ますPoE
2-3-2 PoEの標準規格802.3afと802.3at
2-3-3 PoE HUB活用のポイント
2-3-4 無線LANの大敵「マルチパス」
2-3-5 基地局の一歩進んだ設置術
2-3-6 無線通信の宿命「隠れ端末問題」
2-3-7 電波遮蔽効果の目安を知る
2-3-8 基地局と端末の接続をチェックする

第3章 セキュリティ導入の実践
3-1 無線LANセキュリティの基礎知識
3-1-1 無線LANのセキュリティは2パターン
3-1-2 MACフィルタとESSID/SSIDの効果
3-1-3 悪意ある侵入には別途対策を
3-1-4 WEPの暗号化では不正書き換えにも留意
3-1-5 WEP設定の実際
3-1-6 802.1xは通信ゲート
3-1-7 センター管理型なら鍵は1つ
3-1-8 多様な認証方式が使える802.1x
3-1-9 広がる802.1xの適用範囲
3-1-10 802.11iを先取りしたWPAでは802.1xが活躍
3-1-11 WPAのシーケンス
3-1-12 WPAのフォーマット
3-1-13 機動性と用途を拡大したWPA2
3-1-14 WPAやWPA2の設定は意外に簡単
3-2 セキュリティシステム導入のコツ
3-2-1 手口を高度化する悪意の攻撃
3-2-2 無線LAN端末の基本防衛策
3-2-3 正規の経路で侵入するスパイウェア
3-2-4 敵の侵入経路と被害例を知る
3-2-5 フィッシング詐欺には人的対応が不可欠
3-2-6 携帯電話に広がるワンクリック詐欺と対策
3-2-7 自律動作する新手の攻撃侵入ソフト
3-2-8 脆弱性を更新しないとボットに狙われる
3-2-9 DMZで危険ゾーンを切り離す
3-2-10 無線LANにDMZのゾーン分割を活かす
3-2-11 来客向けサービスゾーンの設計
3-2-12 公衆無線LANスポットの活用術
3-2-13 海外ローミングでの無線LAN活用
3-2-14 第三者の監視システムが有効
3-2-15 システムセキュリテイのオープン規格TNC
3-2-16 TNCのプラットフォーム・セキュリティ

第4章 快適に使える無線IP電話システムの構築
4-1 無線VoIP通信の詳細
4-1-1 無線LANの基本は4MAC通信
4-1-2 無線IP電話機から通信相手の基地局を特定する
4-1-3 4つのアドレス領域とMACの対応一覧
4-1-4 「届いたよ」と答える通信方式
4-1-5 「ガード時間」が通信手順を保護
4-2 QoSとパワーセーブの実践テクニック
4-2-1 無線におけるQoSの要件
4-2-2 小規模オフィスでの無線VoIP活用
4-2-3 数名程度なら効果を期待できるWMM
4-2-4 基地局1台の環境での通話数制限
4-2-5 最初の無線LAN QoSは802.11オプションのPCF
4-2-6 802.11eは2つのQoS方式を討議
4-2-7 802.11eの重み付け型QoS=EDCA
4-2-8 802.11eの予約型QoS=HCCA
4-2-9 通信を効率化するDLPとブロックACK
4-2-10 802.11での省電力化で活躍するDTM
4-2-11 DTIM設定の実際とVoIPの省エネ
4-2-12 QoS対応パワーセーブのAPSD
4-3 製品選択と導入事例
4-3-1 VoIP対応基地局の4タイプ 292
4-3-2 VoIPシステム導入例1・無線LANの新設
4-3-3 VoIPシステム導入例2・無線IP電話機の増設
4-3-4 NGN時代の助け合い広場に貢献するワイヤレス通信

付 録
(1)困らないためのワンポイントアドバイス集・10箇条 304
(2)企業ネットを刷新する「モバイルセントレックス」

「これでできる 無線LAN電話工事」を推薦します
社団法人 情報通信設備協会  福田 力氏(協会本部業務委員長)

 平成18年8月に総務省は、ブロードバンド整備の全国運動を展開するため、「次世代ブロードバンド戦略2010」を策定しました。この中で「ワイヤレス・ブロードバンド技術等の導入を積極的に促進し、効率的な整備を推進する」とされ、行政においてはワイヤレス・ブロードバンドの普及が喫緊の課題となっています。
 当協会は、ワイヤレス・ブロードバンドによる地域情報化にいち早く着目し、米国や台湾など海外諸国における2.4GHz帯無線LAN(Wi-Fi)によるデジタル・ディバイド対策の事例を調査研究してきました。
 その一環として、平成18年5月に台北市のブロードバンド実態調査を行うとともに同年6月開催のDigital Cities Convention Taipei(主催 W2i:Wireless Internet Institute)に参加し、日本においても、これら先進事例を参考にしてブロードバンド・ゼロ地域の解消等を推進していくことが有益であると感じたところです。
 一方、情報通信ビジネスの世界においては、電話からIPへの転換が進むなかで、次の焦点は「オフィス電話のモバイル化」だといわれています。携帯電話事業者からは相次いで「携帯電話無線内線ソリューション」が登場するなかで、企業ユーザーのニーズもそこに向かっています。景気回復の中で、この需要が中堅・中小企業市場にも波及してくるものと期待されています。
 しかし、いざ私たちが無線LAN構築事業へ進出しようとしたとき、現場SEの工事テクニック習得が大きなハードルとなってきます。
 無線LANの基礎から、アクセスポイントの設置、セキュリティまで分かりやすく解説している本書は、通信系販売店や工事業者にとって、絶好の実践解説書といえます。「ワイヤレスIP電話、無線LAN工事も当社にお任せください」と言えるようになることは、PBX・ビジネスホン販売にとっても不可欠の要件になることと思います。"痒いところに手が届く"本書を活用して、ビジネスを拡大基調に乗せることを期待しています。

お買い求め方法は以下の3つ

1.全国有名書店にて好評発売中です。

2.弊社に直接お買い求めの場合は、右の「お申込み」ボタンをクリックしてください。

3.FAXまたは郵送でもお買い求めいただけます。
 誠にお手数ですが、右の申込書(PDF)をプリントアウトしてご利用ください。
PDF
PDF(56k)

★当社に直接お申込の場合(上記1と2の場合)には、別途送料1冊当たり380円をご負担いただきます。

お問い合わせ先

リックテレコム
〒113-0034 東京都文京区湯島3-7-7 リックビル tel:03-3834-8380


リックテレコム