今回のデモには5月から開催された技術者養成セミナーの修了者から募集された試作アプリケーションも展示され、6社がネットワーク対戦ゲーム、携帯電話のパフォーマンスを図るベンチマークソフトや携帯電話のインターフェースなどさまざまなソフトを出展した。実質的な開発期間が1カ月程度だったことを考えると、BREWのアプリケーション開発はかなり容易だといえそうだ。
進化する1x端末機能はPDAに相当
日本の携帯電話の進化は非常に早いペースで進んでいるが、今回出展された試作アプリには、今後の端末・サービスの進化を見込んだ先進的な試みも少なくなかった。
ビーマップが出展したBREW向けのコンテンツ配信システムもその1つだ。
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一括ダウンロードによる情報配信を行うビーマップのアプリケーション。現在、公衆無線LANで提供されているサービスをBREWで実用化する計画
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同社は、無線LANサービスを利用したPDA向けコンテンツ配信サービスを提供しているが、今回出展したのは、その携帯電話版だ。
ユーザーは朝、新聞や単行本などのデータを丸ごとダウンロードし、それを通勤途中の電車の中で再生して利用する。実は、こうした利用形態は、現在の携帯電話のデータ通信速度やパケット料金を前提にしたら、とても成立しないといってよい。