企業のVoIP、IPテレフォニーの活用を応援します。




NECシステム建設 代表取締役:馬場 征彦 氏

NEC 企業第一ソリューション事業部長:都築 一雄 氏



VoIPIP電話IPセントレックス



NEC:SIP対応 テレフォニーサーバー


IP Telephony Solution】

SIP Solution

Out Sourcing Solution

VoIP Solution

IP Centrex Solution

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2003年6月30日 発行


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<IP Telephony Solution>――NECシステム建設
IPテレフォニーとITを融合
次世代オフィスを実現する「情報コミュニケーションポータル」
NECシステム建設では、IPインフラをベースに次世代のオフィス環境とビジネススタイルを実現するソリューションサービス「情報コミュニケーションポータル」の提供を推進している。IPテレフォニーとナレッジマネジメント、グループウェア、eビジネス等々の連携をポータル画面に集約。さらに、SIPへの対応、既存電話システムとの密連携など、企業ユーザーのニーズを的確に捉えた機能拡張も進めている。



平 勝文 氏
NECシステム建設
情報ネットワークシステム事業部
ビジネス事業エキスパート
 IPネットワーク上で音声通信を実現するVoIP技術の目覚しい発展に伴って、企業の間では「IPテレフォニーシステム」に対するニーズが着実に広がりを見せている。社内のリソースをIPネットワークに集約することで新しいコミュニケーションスタイル、新しいワークスタイルを確立し、業務の効率化、TCO削減、さらには新しいビジネスの創造を実現しようという意識を高めているのである。
 こうした市場の動きをいち早く捉え、NECシステム建設では昨年秋、IPテレフォニー機能に加え、さまざまなアプリケーションとの連携も実現できるソリューション「情報コミュニケーションポータル」の提供を開始した。
多種多様なサービスを
ポータルに集約

 情報コミュニケーションポータルは、PC上でテレフォニー機能を実現する「ソフトフォン」、Eメール・ボイスメール・FAX等のメッセージメディアを統合する「ユニファイドコミュニケーション」、音声・映像・データを統合したリッチメディアコミュニケーションを実現する「ビデオカンファレンス」といった基本サービスに加え、グループウェア、ナレッジマネジメント、eラーニング、ストリーミング等々のアプリケーションとの連携をオプションメニューとして提供していく。
 さらには、eコマース、eコミュニティ、eCRMといったeビジネス分野との連携も視野に入れられている。その一例として、ビデオカンファレンスをコールセンター向けのeCRMソリューションに応用できると見ている。テレフォニーのあらゆる要素が集約されているコールセンターをIP化することで、音声だけでなく映像やWeb画面も活用した対応が可能となり、顧客満足の向上を実現することができるというわけだ。



 NECシステム建設・情報ネットワークシステム事業部、ビジネス事業エキスパートの平勝文氏は、「IPテレフォニーは、アプリケーションと連携することによって本当の価値が発揮されます」と強調する。ただ、多種多様なサービスも、使い勝手が悪ければ十分な効果を引き出すことはできない。そこで情報コミュニケーションポータルでは、各種サービスをWeb画面に統合する「ポータル」をうまく活用する仕組みを取り入れている。具体的には、IPテレフォニー機能をまとめる「コミュニケーションポータル」、社内の情報系を一本化する「インフォメーションポータル」(EIP)、ナレッジマネジメントを中心とする「コラボレーションポータル」の3つのカテゴリーを集約する「情報コミュニケーションポータル」で、各種アプリケーションとの連携を実現していく。
 これらの中で非常に特徴的なのが、コラボレーションポータルだ。というのも、同社は2年ほど前に自らシステムを導入し、ワークスタイルの変革を実現している。平氏によれば、「一例をあげると、各社員が提出する日報がそのままナレッジとして蓄積されるようになっています。つまり、業務報告というコミュニケーション手段を生かすことで、社員に新たな作業負荷をかけることなくコラボレーションを強化できるわけです」という。その成果は、外部から多数の見学申し込みがあることからもうかがえる。
 同社では、このシステムを「ナレッジビジネスプロ」の名称で売り出す計画。その際には「システム構築だけでなく、当社が経験してきた運用面のノウハウも合わせて提供していきます」(平氏)という。

SIP環境と既存PBXの
密連携を実現

 さて、コミュニケーションポータルについては、このところのIPテレフォニーを取り巻く環境の変化によって、当初はなかった対応が進められている。そのテーマは大きく2つある。
 まず、VoIPの新しいプロトコルSIP(Session Initiation Protocol)への対応だ。この背景には、通信事業者各社が続々と開始したIP電話サービスや大手企業の導入事例で脚光を浴びているIPセントレックスサービスのベースがSIPであることから、企業ユーザーの関心が一気に高まったことがある。
 また、IPテレフォニーのプラットホームとなる製品に関しても、親会社のNECから、H.323や独自プロトコルに対応したIP-PBX「APEX7600i/3600i」に加え、SIPに対応したテレフォニーシステム「SV7000」およびサーバーベースの「iExpress5800シリーズ」がリリースされた。




コミュニケーション
ポータル画面操作イメージ(着信時)
 こうしたことから、NECシステム建設でも、ソフトフォンをはじめとしたテレフォニー機能やアプリケーションでのSIPサポートに着手し始めている。
 もう1つのテーマは、従来からのPBXシステムとIPテレフォニーとの密な連携である。一見、SIP対応に相反するようだが、これもユーザー側の事情を的確に捉えたものだ。今の経済環境において、一気にフルIP化を進めるのはコスト面の負荷も大きいため、まずは既存のシステムと共存させた形を求めるケースが少なくない。そこで、例えば、PC上の電話帳機能(ディレクトリサービス)を利用して、ソフトフォン、IP電話機、デジタル電話機のいずれにも発信できるといった、「現状のコミュニケーション環境を壊さずに、IPによる新しい環境も構築できる仕組みを提供していきます」(平氏)という。

ネットワークの運用・保守も
万全の体制でサポート

 NECシステム建設は、長年のPBXビジネスで培ったテレフォニーシステムに関する豊富な知識とノウハウ、LAN/WANトータルでの高度なネットワーク構築技術とサポート力を有している。
この強みは、情報コミュニケーションポータルの展開においてもそのまま継承される。同社では、IPテレフォニーやアプリケーション連携の仕組みを提供するだけでなく、ユーザー個々のニーズに合わせて、セキュアで効率的なエンド・エンドのIPネットワーク構築サービスも手がけていく。
 さらに、従来からのビジネスで確立しているリモートによる24時間365日のネットワーク監視や、ユーザー側に常駐する形での運用サポート、マルチベンダー対応の保守などのマネージドサービスも提供する。
 「情報コミュニケーションポータルを核とした総合的なサービスを提供する最大の目的は、お客様の仕事のやり方を変え、新しいビジネスモデルを創造していただくことです」――平氏はこう説明する。企業ユーザーに本来の目的の実現に集中してもらうため、NECシステム建設は、その基盤作りを万全の体制でバックアップしていく構えだ。

NECシステム建設が提供する「情報コミュニケーションポータル」



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