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Interviewインタビュー

2014年4月号

UC事業は3年連続の増収増益
新製品投入でシェア20%が視界に

坪井正志氏

坪井正志氏
(つぼい・まさし)
1983年3月慶應義塾大学工学部管理工学科卒業後、同年4月沖電気工業入社。2000年4月、情報通信ネットワーク事業部ソリューション第二部長、同12月、同事業部ソフトウェア技術第二部長を兼務。02年4月、マルチメディアメッセージングカンパニー・プレジデント。05年4月、情報通信事業グループIPシステムカンパニー・プレジデント。08年4月、グローバルビジネス本部長。09年4月、OKIネットワークス取締役。11年4月通信システム事業本部企業ネットワークシステム事業部長(現職)

OKI 通信システム事業本部
企業ネットワークシステム事業部長
坪井 正志 氏

IPテレフォニー、ビデオ会議、コンタクトセンターシステムとUC市場の中核をなす分野すべてで自社製品を持つOKI。企業ネットワーク事業は3年連続で増収増益となる見込みだ。同事業を統括してきた坪井正志事業部長は、「メイドイン日本ならではの製品開発の成果が現れた。2014年度はさらに成長する」と自信を見せる。

満を持して、ユニファイドコミュニケーション(UC)事業の主力製品の1つであるコンタクトセンター向けシステムの新製品「CTstage 6Mi」が発表されました。

坪井 UC市場はIPテレフォニーとビデオ会議、そしてコンタクトセンターシステムの大きく3つの製品分野で構成されます。我々の強みは、その3分野とも自社開発の製品を持っていることにあります。
 2013年度は、中期経営計画の最終年度に当たりますが、UC事業を含む企業ネットワークシステム事業は3年連続で増収増益を達成できる見込みです。
 これは、12年に大規模向けIP-PBX「DISCOVERY neo」、13年に中堅中小向けビジネスホン「CrosCore」と新製品をリリースし、IPテレフォニーの製品ラインナップを一新した成果です。2製品とも好調で、開発にあたって掲げた「変革と継承」というコンセプトが、お客様および販売パートナーのニーズに合致しました。
 今回発表したCTstage 6Miにも、このコンセプトは貫かれています。

UC事業は「変革と継承」を軸に

改めて、UC事業におけるCTstageの位置付けについて教えてください。

坪井 UCは多様なコミュニケーション手段を統合、融合しようとするものですが、その手段・システムを敢えて2つに分類すると、社内のコミュニケーションと社外のコミュニケーションに分けられます。
 コンタクトセンターは社外、お客様との接点であり、その会社にとって“顔”となるものです。社内のコミュニケーションを主に担うのがPBX/ビジネスホンやビデオ会議だとすれば、CTstageは社外とのコミュニケーションにおいて主役を務めるものです。
 その意味で、我々のUC事業において、非常に重要な位置を占める製品です。

「変革と継承」とは、どのようなコンセプトでしょうか。

坪井 企業は今、経営の効率化やスピード向上のためにワークスタイルの変革を求められています。それを支えるコミュニケーションシステムも自ずと変革を求められています。
 しかし、ただ先進的な製品に変えれば良いというものではありません。お客様固有の働き方やコミュニケーションのやり方があり、そこには変えてはならないものもあります。
 日本独自の、ともすれば捨て去られがちな、そうした良い部分を継承しながらワークスタイル変革を支援するのが、「変革と継承」の意味するところです。

作り手の都合は考えず

先端的なテクノロジを取り入れつつ、顧客ごとに異なる個別要件を最大限汲み取るシステムであることを目指すということですね。CTstage 6Miではこの「変革と継承」がどう具現化されているのですか。

坪井 CTstage 6Miの開発に当たっては、初めての試みをしました。
 企業ネットワークシステム事業部には「ネットワークワンストップセンタ(NOC)」という組織があります。直販営業および販売パートナーのサポートを行う部隊ですが、ここにエンドユーザーのお客様やパートナーの声が集まってきます。
 今回は、それを徹底的に聞くことから始めたのです。
 開発部門主導のモノづくりでは、「作りやすいもの」「実装しやすい」ものに走り勝ちになります。そうではなく、お客様がどういうものを必要としているのかをまず聞くところから始めました。なかには、競合他社の製品をお使いの方もいました。
 その声をまとめて、機能や画面のイメージを作り、それをソフトウェアのデザイン会社に渡しました。そこで出来上がったソフトウェアをまたNOCで検討する。それを何度も繰り返した後で、ようやく仕上がったものをCTstageの開発部門が実装したのです。
 ある意味、作り手の都合は一切考えないで出来上がったのがCTstage 6Miと言えます。
 なお、そのデザイン会社も、グループ会社のOKIワークウェルであり、外注は一切なくすべてOKIの人間が手がけました。

CTstage 6Miの発表会での顧客企業や販売パートナーからの評判はどうでしたか。

(聞き手・土谷宜弘)
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