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Interviewインタビュー

2014年12月号

NFVビジネスは15年から本格化
キャリア向け市場で復権目指す

河村厚男氏

河村厚男氏
(かわむら・あつお)
1986年4月NEC入社、2003年4月モバイルIPネットワーク事業部ソフトウェア部長、2011年7月ネットワークプラットフォーム開発本部長代理、2012年4月第一キャリアサービス事業部長、2014年4月執行役員兼第一キャリアサービス事業部長、現在に至る

NEC
執行役員 兼 第一キャリアサービス事業部長
河村 厚男 氏

キャリア網を一新するSDN/NFV導入の動きが本格化している。日本を代表するベンダーとして長年、通信キャリアを支えて来たNECもこれをチャンスとしてグローバルで積極的な動きを見せている。執行役員の河村厚男氏は、この間実績を積み重ねているSDNとNFVを主軸に据え、グローバル市場でのビジネスを推進すると語る。

通信キャリアも、そのインフラ向け機器を提供するベンダーも、いよいよ来年からNFV(Network Functions Virtualization)が本格化すると見ています。

河村 我々もまったく同じで、15年度から立ち上がると考えています。今年度上期までと比べるとお客様の意識はかなり変わり、今は市場全体がSDN(Software-Defined Network)とNFVに取り組んでいかないと遅れてしまうという流れになっており、商用化も近いと感じています。

変化の要因は何でしょうか。

河村 やはり、トラフィックが明らかに増大していることが背景にあります。どのキャリアにもTCOの削減は急務であり、その解決策としての期待が高まっているのです。さらに、ネットワーク事業が土管化していることで、新たなサービスと価値を創出していかなければならないという危機感も大変大きくなっています。この2つの流れがSDN/NFVを後押ししています。
 例えば 当社がCPE(顧客宅内通信機器)の仮想化(以下、「vCPE」)で共同実証を行っているテレフォニカは、TCOの削減をNFV導入の最初のターゲットとしています。
 特にNFVの効果が大きいと見込まれているのがオペレーションコストの削減です。CPE、つまり家庭内のホームゲートウェイを仮想化して、その機能をネットワーク側に持ってくると保守作業員がユーザー宅に出向いて作業を行う必要が無くなります。その効果が非常に大きいのです。
 vCPE以外にも、様々なネットワーク機器の仮想化についてロードマップを策定しようとしています。我々も最新の技術動向を踏まえながら、今後どのように進めていくべきか、テレフォニカと議論を行っており、EPC(LTEコア網)の仮想化(以下、「vEPC」)についても対応していきます。

オープン化の波もNFVを後押し

欧州だけでなく、北米や韓国のキャリアも実用化に向けて取り組みを加速しているようです。15年はグローバルにNFVビジネスが立ち上がる年になりそうです。

河村 そう思います。先ほど背景として上げた2つに加えて、ETSIでの標準化が進み、通信キャリアとベンダーが共通認識を持ったことも、この流れを促進していると思います。
 NFVアーキテクチャのフレームにおいて、オープンな技術を積極的に取り入れるという流れが出来ました。様々なベンダーがエコシステムの中で製品を開発して提供していくというコンセンサスができたと言えます。

NECもPoC(概念実証)に参加していますが、NTTドコモは15年度にvEPCの商用化を行うと発表しました。ドコモもNFVの利点としてオープン性を非常に強調しており、最も良いソリューションを自由に組み合わせてインフラを構築できるエコシステムの確立を期待しています。

河村 NFVではその流れが進んでいくでしょう。ただ、何十社ものベンダーがエコシステムを作り、製品を組み合わせるという姿にはならないと思っています。キャリアのインフラは高い品質が求められます。それを担保しつつ、数社のベンダーが高品質なソリューションを持ち寄って構築するというかたちになるでしょう。
 そのうえで、案件によって組むベンダーは変わると思っています。そのためには、どのベンダーの製品とも組み合わせられるよう、お互いがオープンであることが重要であり、NECも様々なベンダーとの協力体制を進めています。

NFVによって通信キャリアは、加入者に対してどのような価値を提供できるようになるのでしょうか。

(聞き手・土谷宜弘)
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