鵜野 ハードウエアビジネスで一番重視しているのは、既存システムをいかにマイグレーションするかということです。世界中で相当な数を出荷しているPBXを「IPになるから捨てて下さい」というのはお客様に失礼です。そこで、PBXの筐体はそのままで、ネットワーク側・内線側をIPに対応させられるカードを用意したのです。こうすることで、今までの電話機も新しいIP電話機も使えますし、ネットワーク側も従来の公衆網とルーター経由のVoIP通信を併用できます。
その一方で、すべてIPテレフォニーにしようというお客様には、IP-PBXも提供していきます。昨年9月に発表した「ECLIPS」(Enterprise Class
IP Solution)が具体的な製品群で、日本でも12月から順次発売しています。これを使えば、ルーターをはじめとした既存のデータネットワーク機器を生かして音声統合を実現できます。
――ところで、この3月に日本テレコムが提供する大規模・複数のコールセンター向けサービス「NBCS」(Network Based Callcenter Service)について、日本ユニシスを含めた3社で提携を結ばれましたね。他のアライアンス戦略とは趣を異にするものですが、御社の中ではどのような位置付けのビジネスになるのでしょうか。